【実践コラム】金融機関の審査の流れ

…担当者への豊富な情報提供を心掛けましょう。

金融機関の担当者は、融資の申し込みを受けたら稟議書を作成します。稟議書は、担当者→代理→次長→副部長→部長(支店長)等、少なくとも4~5名の目を通って決裁となるのが一般的です。

決裁者は、支店の権限内であれば支店で決裁となりますが、支店の権限範囲外であれば本部の審査役が決裁者となります。3百万円の融資案件でも、30億円の融資案件でも同じ稟議書を作成し、同じ様に回覧します。

担当者が稟議書を作成するにあたって最も必要なのは情報です。融資の受け方を熟知している企業は、試算表、事業計画書、返済計画書、資金繰り計画書、担保一覧などの豊富な情報を担当者に提供します。目の前の担当者の先にいる数名の上司を納得させないと融資がおりないことを知っているからです。

一方、とある企業は融資申し込みに際して試算表の提出すら嫌がります。金融機関の担当者は情報不足により内容の薄い稟議書しか作成できません。当然ながら数名の上司を納得させることも難しくなります。

金融機関の担当者は貴社のプレゼン担当でもあります。上司に向けて最高のプレゼンをしてもらえなければ、決裁を勝ち取ることはできません。決して情報の提供を渋らず、上司と渡り合える武器を提供してあげてください。

もし、どのような情報を提供すればよいか分からない、 
情報をまとめるのが苦手等という場合は、是非、弊所までご相談ください。
融資申込資料の作成をお手伝いさせていただきます。